2021年03月22日
年々、社会の高齢化が進んでいるので亡くなる人が増える傾向になっています。従って、葬儀件数も増える傾向にあり、近年は火葬場が混んでいて通夜や告別式を遺族の希望日に開催できないケースも増えています。そこへコロナ禍感染問題が発生して葬儀やその後の法要のやり方に大きな変化が生まれたようです。
やはり、人の集まる場所では3蜜を避けることが前提になるので、通夜や告別式の会場でなるべく参列者がかたまらないようにすることは当然と考えられています。このため、従来から2日間かけていた通夜と告別式を1日葬にまとめたり、直葬で済ますケースが増えているようです。
また、四十九日や一周忌、三周忌などの法事も中止したり延期するケースが多くなっています。しかも、感染拡大を防ぐためにも参列者を絞ったり、遠隔地からの参列を遠慮してもらい、少人数で行うようになっています。兎に角、短時間のうちにこぢんまりと済ませることが求められており、近年の冠婚葬祭行事を簡略化する傾向に拍車がかかった結果となっています。
元々、簡略化が社会の風潮になっていただけに将来、コロナ禍感染問題が収束しても元へ戻ることがなさそうだとみられています。人が亡くなっても近親者だけで短時間の1日葬を終えるとその後の法事を行わなくなるのではないかと葬祭業者などは危惧しているそうです。
しかしながら、生前、近親者と故人との喜怒哀楽ある生活があったはずです。葬儀やその後の法要を簡略化し過ぎたと感じてしまい、いつまでも気持ちに整理のつかない人が増えてきそうです。そうなればコロナ禍感染問題が収束後に、以前のように時間をかけるようになるかもしれません。