2017年01月03日

本格的にお参りしたい時には必要な木魚

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昔、正確な時を知らせる時計がなかった時代には、お寺の鐘などが時間を教えてくれる重要なものとなっていました。お寺の修行においても、時間の区切りを知らせるものというのは非常に重要だったそうです。その時を告げる道具として、現在でも寺院などで用いられているのが魚鼓と書いてぎょくと呼ばれる仏具です。木の内部をくりぬいた魚の形をしたもので、様々な知らせの際に打ち鳴らされます。

もともとは魚の形をした板でした。魚であるのは、魚は目を閉じないため、絶えず意識を目ざめさせておくという意味があると言われています。宋の時代に起源を持つという説もあります。仏壇まわりの仏具として知られる木魚は、これに倣ったものだそうです。読経や念仏の際に鳴らすもので、魚のうろこが彫刻されており、布や皮でくるまれた先端のばちが附属されています。

仏壇は仏様を祀り、先祖を祀る場所で、現代でも心の拠り所として認識されています。その仏壇には必要な仏具が様々ありますが、様々な法要などの際に僧侶に来てもらうことを想定している場合には、木魚もそろえておいたほうが良いでしょう。