2016年12月22日

新しいリンで仏壇に新しい風を吹かせてみよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

仏具には色々ありますが、家庭にご仏壇があるのであれば必ずといっていいほど置かれ、なじみ深い物の一つが「リン」です。漢字で書く時は「鈴」という字で「おりん」と呼ばれていることも多いでしょう。リンは10センチ前後のサイズの鉢型や壷型をした金属で、「鈴布団」と呼ばれる小さな座布団を敷いた台座に乗せられて使うことが多く、添えられた「鈴棒」で渕などを叩くことで高く澄んだ音を出すのが特徴です。ご仏壇にお線香を上げる際や読経する際などに鳴らし、その余韻の中で拝んでいると声がまっすぐご先祖や仏様に届くような気がします。

寺院で住職がお経を読む時に使う物は「磬子」などと呼ばれ、家庭用のものとは区別されます。金属も厚くサイズも大きいので、比較して随分と低くずっしりとした音で響きます。さて、ご仏壇で使う分には簡単に傷むものでもないので、新しいものを用意する機会は多くないかもしれません。どちらかというと「ずっとあるもの」というイメージが強いです。しかし、町の仏具屋さんやインターネットを通して販売されているものを探してみると、随分新しいデザインのものも増えているのがわかります。

本体が鈴棒が一体になっているもの、蓮の花の形を模したもの、繊細な彫りがあしらわれたもの……。新しいリンが置かれた仏壇にはサッと風が吹いた後のように気持ちのよい空間になるかもしれません。また音色も個々に異なるので、永く使うのであれば音色もしっかり吟味したいです。