2019年11月29日

霊柩車に関して知っておきたいこと

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40代以上の人であれば、街中をいわゆる霊柩車が走っている光景に出くわしたことがあるという人が多いのではないでしょうか。このタイプの車には宮型と洋型の2種類があり、宮型には細かい彫刻が施された寺院の建物のようなものが車の上部に載せられていて金色をしていることが一般的です。

見た目が派手でこの車が街中を走っていると誰かが亡くなったのだなと一目でわかります。葬儀場から火葬場へとつながる道は霊柩車の通り道となっていることが多く、そのようなエリアは縁起が悪いと敬遠されがちです。周辺の住民からクレームを受けることもあり、徐々に宮型タイプは使用されることが少なくなっていきました。

また最近では小規模な家族葬を行う人が増えてきており、家族葬に宮型を呼ぶのは大げさだと考える人が多いという状況も宮型が減ってきている原因だと考えられています。宮型に変わって利用されることが多くなったのが洋型です。

洋型はシンプルな黒塗りのワゴンやセダンで宮型のように目立つことがありません。宮型は仏教や神道に向いていますが、キリスト教などの他の宗教には向いていないというデメリットがありました。一方で洋型であれば宗教に関係なく利用しやすいというメリットがあります。