2020年01月11日
仏教の場合は、いろいろな宗派に分かれており、それぞれの宗派で実はいろいろなしきたりなどが違っていることも少なくありません。たとえばその一つが葬儀に関することで、特に曹洞宗には葬儀に特徴があるというのをご存知でしょうか。
曹洞宗自体は禅宗の一派として知られていますが、いろいろな厳しいしきたりがあるというのも大きな特徴となっています。この宗派では、葬儀の役割として、死後にお釈迦様の弟子となるために必要となってくる戒名を授かるための授戒がというものがあります。
この授戒をおこない、悟りを開くために仏の道へ導くことをおこなうというのが、曹洞宗では非常に重視されており、他の宗派とは違っている点だといえます。そのためこの宗派では、まずは剃髪がおこなわれ、その後授戒へと進む形となっています。
授戒では懺悔文などの儀式が行なわれ、その後焼香、さらに引導法語などが行なわれ、出棺へと進んでいく形です。ただ、これらの流れ自体は口伝で伝承される形となっているので、どこの寺院でも同じというわけではなく、順番が違っていることも少なくありません。
このように、他の宗派とはまた違ったしきたりがあるので、なかなかわからないという人も多くいます。実際にその場になったときに困ることがないよう、もしお葬式の連絡などが来た場合は、あらかじめどのようにするのかを簡単に調べておくと良いでしょう。