2020年08月09日
神式で執り行われる葬儀は『神葬祭』です。大半は仏式で行うでしょうが、通夜に当たるのが『通夜祭』です。仏式での位牌に当たる霊じに御霊を移す遷霊祭も行います。告別式に当たるのは『葬場祭』です。このように、仏式と神式での葬儀には違いが様々にあります。
例えば、神式の場合、人が亡くなると神社の神職が葬儀を執り行うという点です。さらに違いがあるとすれば、仏式では故人を浄土に送るために儀式が執り行われています。しかし神式の場合、故人の御霊を自宅にとどめ、守護神となってもらう儀式を執り行うという点でしょう。
ちなみに、神式の場合、人の死というのは汚れであるという考えから、神の聖域である神社で儀式は執り行われることはありません。地域にもよりますが、自宅か別に斎場を借りて執り行うようです。汚れといっても、不浄という意味だけで用いられているワケではなく、『気枯れ』の意味もある話しです。
読んで字のごとく、人の死に触れて悲しみ、遺族の命の源が減退し、気が枯れた状態になってしまうことを避ける、防ぐ意味でも用いられています。参列者の服装は、仏式の時と同じでも構わないものの、数珠は使わないようにしましょう。しのび手という参拝も身につけておきましょう。